2021有馬記念考察(枠順も踏まえて)
先ほど枠順抽選が終わり、東京タワーも枠順カラーにライトアップ。
地方も名古屋グランプリが終わったことだし、中山大障害があるといえど、いよいよ有馬記念ムード。
私としてもフリーランス(といえば聞こえが良いが、ニート)になって時間があることだし、私なりに有馬記念の考察をしてみようと思う。
まず、展開面。
あまり展開予想は得意ではないが、今回に関してはパンサラッサという確たる逃げ馬がいる。
枠は関係なく、この馬が一番ハナっ速いから、この馬が逃げるのだろうが、1枠2番という絶好枠を引いた。
特段出遅れが気になることもない馬だし、大逃げを切ると思う。
そうなると、パンサラッサが逃げて、離れた2番手にタイトルホルダーがつけるということで、全体レースの流れとしてはハイペースになると思うが、馬群の隊列的には実質タイトルホルダーの逃げで、ミドルペースという形か。
となると、近年でいえば2019年、リスグラシューが勝利した時の有馬記念に近いことになるのかな、と。
その時も馬場状態が比較的良かったが、今回も馬場状態は良い。
となれば、後方からの追い込みも決まる年になるのかもしれない。
と思っている。
各馬の考察は以下から。
1枠1番
ペルシアンナイト
2017年のマイルチャンピオンシップ勝ち馬。
しかし、年齢もあり、昨年あたりから2000mを主に、主戦場を変えてきた。
実際、今年も3走前の札幌記念や、前走チャレンジカップで3着にきているように、G2、G3ならばまだまだ好走できる7歳馬である。
札幌記念こそ、比較的早い流れのレースであったが、札幌記念は洋芝で、ハービンジャー産駒が得意なレースということもあり、2年連続好走できたか。
洋芝のレースを除くと、基本的にはスローペースで、中団後方から差してきた時に、上がりが使えて、好走しているというもの。
そうなると、今年はハイペースが予想できるメンバーであるし、そこまでハイペースでなかった昨年も7着どまりだったわけで、最内枠からどこまでごまかしてこられるか、ということになりそう。
とりあえず、乗り替わりはプラスだし、クリスチャン・デムーロ騎手も「勝ちます!」といっていた。
馬場状態も良いし、経済コースを通って、ラチ沿いから一発差しに構えれば、面白いポイントかもしれない。
調教も終い重点で、11.5-11.3なら十分良い内容だろう。
体調自体は良さそう。
1枠2番
パンサラッサ
まずもって、この馬が逃げを主張、それも、生半可な逃げはしないと思われる。
前述もしたが、2019年のアエロリットのような離し逃げになるのだろう。
ちなみに、2走前のオクトーバーステークスは、大逃げにはなったが、稍重にしては速いといったところで、究極なハイペースでもない。
やはり、前走の福島記念がハイペースでの大逃げといえるもので、前半1000mを57.3、2ハロン目と3ハロン目に10秒台が出るという、1200mのようなペースでの逃げとなった。
そんな逃げだったが、上がり3ハロンは37.6で、最後の1ハロンは13.1と、さすがに失速。
今回も同じような逃げに持ち込むとしたら、中山の急坂と、2000mを超える距離は初めてで、距離の壁が牙をむくが、果たしてどこまで粘れるか。
血統的には、母父モンジューというのは悪くないと思う。
まぁ、そんなところ。
調教は1週前はウッドで、6ハロン80.8、最後の2ハロンは11.8-11.5といったもので、最終追い切りも坂路で51.0、しまいも12.2と、好内容。
本格化したのかな。
2枠3番
モズベッロ
最後に勝利したのは昨年の日経新春杯で、それ以降は重・不良馬場巧者といった感じで、今年の大阪杯2着。
ちなみに、昨年の有馬記念は15着といったところ。
大阪杯から継続騎乗で、今回の鞍上も、グランプリ男、有馬記念4勝の池添謙一騎手というだけで、何かワクワクするものである。
枠的にも2枠は好枠だと思うし、ここまでは良い。
ただ、今年は夏負けをしたそうで、ようやく復調してきたといったところの模様。
どうも、陣営のトーンが上がり切らないのが悲しいが、とはいえ、1週前、当週と坂路で調教し、終いこそ13秒台とかかったものの、全体では51秒台と、速い調教を行えた。
調整方法を変えたのかもしれないが、状態が良くなってきていると思う。
あとは、土砂降りだったり、サンタさんが中山競馬場に大雪でも降らせれば面白いのだが…。
2枠4番
メロディーレーン
私も好きだが、とにかく小っちゃくて人気の馬。
普通なら3勝クラスを勝った馬が出られる舞台ではないものの、ファン人気もあって今回出走することができた。
とはいえ、前走はプラス10キロと、馬体の成長もあって勝利できたと思う。
それでも352㎏だから、小さい馬であるのには変わりないが、小柄な馬の二桁増はかなりの成長だと思う。
オルフェーヴル×Motivator(サドラーズウェルズ系)ということもあり、かなりの根性娘なのだろう。
普通なら、牝馬でもあるし、ここまで小柄な馬なら、牡馬にもまれて簡単にへこたれてしまうと思うが、牧場時代から心肺機能も高かったみたいだし、その心肺機能の高さが、長距離で生かされていると思うし、気持ちも良い意味で強いから、牡馬相手にも戦っているのだと思う。
この時点で頭が下がるものである。
坂路調教を馬なりで最終追い切り、1週前も当週もそこまで強く追われていないが、これは前走もそうだったし、この馬のパターンとも思える。
まぁ、激しく追われても、こういった小柄な馬はかなり消耗してしまうのだと思う。
ただ、G1となると、さすがに物足りないと思う。
また、前走は53㎏と、ハンデ的にも恵まれたこともあっての勝利で、同斤量のG1ではさすがに厳しいと思う。
ただ、腐ってもおととしの菊花賞5着馬。
どこまで頑張れるか、応援したい。
3枠5番
ディープボンド
今年の阪神大賞典と、フランスのフォワ賞の勝ち馬で、天皇賞春2着馬でもある。
前走の凱旋門賞に関しては、正直、早々とレースを諦めた判断が良かったと思う。
凱旋門賞を走った馬は、その後、それほど好成績を収めておらず、2着のタルナワでさえ、次走ブリーダーズカップターフは着外に沈んだ。
そんな極悪馬場で行われたレースなので、まじめに走り切ってしまったら、それ相応の反動が返ってくるものである。
そして、帰国して、今回の調教であるが、それほど悪い感じはしない。
おそらく、凱旋門賞のダメージは、比較的少なかったと思われる。
2週前は坂路で、全体時計52.6、最後の2ハロン目と1ハロンを12.4でまとめているし、1週前と今週はウッドで追われたが、1週前は併せ馬で強めに追われ、6ハロン81.0、しまい11.2と、上々な内容だった。
今週はそこまで時計を出さなかったが、それでも6ハロン82.9、しまい11.7だから、まずまず時計は出ているし、好内容だと思う。
この馬はもともと、コントレイルの2番手としてあてがわれ、昨年のクラシック3冠に挑んだわけだったが、今年の成績は立派なものである。
気になるのは、2000mとはいえ、中山で2回走って、ともに二桁着順であること。
中山適性に関しては首をかしげるところでもあるが、今年のトレンドになりつつある母父キングヘイローだし、父はタフなレースで強いキズナ。
3枠5番と、好枠も引いたし、おぜん立ては整ったと思う一頭といえる。
3枠6番
ウインキートス
今年の目黒記念の勝ち馬。
2500mで重賞勝ちがあるというのは大きなポイントだと思うし、中山競馬場自体も良く使われていて、その戦績は(2.5.1.2)と、相性も良いといえる。
前走エリザベス女王杯は、先行勢が集まったレースということもあり、本来よりは後ろの位置取りになったが、結局見せ場なく10着。
この馬の得意パターンは、ミドルペースからスローペースの流れを先行して抜け出すといったものなので、前走はペースも位置取りも向かなかったのだと思う。
そういう意味では、今回もペースが速くなりそうな点でマイナスではあるが、果たしてどうだろうか。
調教自体は順調だろうし、1週前はウッドで終い重点、しまい11.3で、坂路でも追われており、体調は良さそう。
牡馬相手のG1でどうかというところ、か。
4枠7番
クロノジェネシス
今回が引退レースとなる、グランプリ4連覇がかかる、G1・4勝牝馬。
まずもって、昨年の宝塚記念、有馬記念、そして、今年の宝塚記念と勝利するだけで、十分名牝クラスの一頭だと思う。
そんな馬であるし、このレースに関しての適性は文句のつけようがない。
気になるのは、凱旋門賞を走った馬、という点。
この馬はディープボンドとは異なり、最後まで走ってしまった馬である。
それも、いったんは先頭に立とうかというようなシーンも直線半ばであったような、ほんとにしっかり走っての7着という成績を収めた、というのがポイントである。
実際、今回に向けての調教は、正直微妙な感じがする。
どこかすっと切れるような走りではなく、少し重苦しい(体重的な意味ではなく)走りで、タイムはまずまず出ているが、最終追い切りに関しても、併走馬の乗り手がこの馬の様子を見ながら併せているのが印象的だった。
実際、調教師も「いいころの状態ではない」といっているくらいだし、正直、完調ではない。
このあたりが、極悪馬場の凱旋門賞を走った反動にもつながってくると思う。
とはいえ、今年は引退レースとなった馬のラストランを飾るケースが目立つし、走るバゴ産駒は強い。
枠順抽選で、8枠が残っていながらこの枠を引けたのも、まだこの馬に運があるからだろうし、ラストラン、どんな走りを見せてくれるだろうか。
4枠8番
ユーキャンスマイル
前走ジャパンカップは、後方から特に見せ場なく後方のままで入線といった内容。
昨年の春までは良かったが、昨年秋から歯車がかみ合わなくなった印象で、結果的に年齢的な衰えも来てしまい、歯車がかみ合うことなくここまで来た、といった感じ。
枠自体は良いと思うが、G1ではもう厳しいのかな。
狙うなら来年の阪神大賞典なのかなと思う。
調教は前走と大きく変わりない。
さすがに今回ではないのかなぁ。
5枠9番
ステラヴェローチェ
今年の神戸新聞杯勝ち馬、皐月賞、ダービー3着、菊花賞4着と、クラシック戦線で活躍。
前走に関しては、極悪馬場だった神戸新聞杯の反動が如実に表れたものだったと思うが、それでも、他に神戸新聞杯を経由した馬は、軒並み二桁着順だったのに対し、この馬は最後伸びて4着なのだから、力は証明したといえる。
この馬はG1「勝ち」こそないものの、G1での好走が光っており、クロノジェネシスの覚醒前も似たような感じだったことから、バゴ産駒の特徴なのかもしれない。
そろそろ覚醒してもおかしくないだろうし、来年あたりはこの馬の時代が来ても、といったところである。
タイプ的には、鋭い上がりの脚を使えるタイプではあるものの、スローペースの共同通信杯で5着に敗れたように、スローペースの瞬発力勝負はそれほど得意ではないタイプと、現状ではいえる。
そういう意味では、今回は確たる逃げ馬がいて、それに続く、強い先行馬もいるという流れになるのは、この馬には都合が良いといえる。
2頭併せの外で併入。終いは11.2で、馬なりで出しているのだから、動けていると思う。
菊花賞は最終追い切りで遅れていたわけで、やはり物足りないものだったのだろう。
1週前は少し追われて、遅れていたものの、最終追い切りで馬なり併入ならば、明らかに菊花賞よりは状態上向き。
立て直しはできたと思う。
5枠10番
エフフォーリア
ダービーは早仕掛けを最後に差されてしまったものだったが、あれは距離云々よりも、横山武史騎手の焦りだったと思うし、正直2冠馬みたいなものだと思っている。
前走天皇賞・秋に関しては、この日の昼間に雨が降ったこともあり、良馬場ながら時計のかかるコンディションで行われた。
レースの流れはそれほど速いものでもなく、その中で、少し折り合いを欠くシーンも見られたが、中団から3頭の追い比べを制して勝ったというもの。
その勝った相手も、コントレイルとグランアレグリアだったし、内容的には今年の中でベストレースだったと思う。
実際、コントレイルはジャパンカップを勝利、グランアレグリアはマイルチャンピオンシップを勝利、4着サンレイポケットは、続くジャパンカップも4着と健闘、5着ヒシイグアスは、香港カップでラヴズオンリーユーの僅差2着だったわけで、トップレースといって過言ではないと思う。
そんなレースの勝ち馬だし、中山競馬場での勝ちもあるので、現役でも屈指の存在になったと思う。
皐月賞に関しては、持続力を問われるレースになったし、瞬発力勝負のレースも、持続力勝負のレースも勝利しているという適性範囲の広さは武器であるし、その経験は今回にも生きてくると思う。
とはいいつつ、気になる部分は二つある。
一つは、適性的には東京>中山である点。
ローテーションの関係もあったと思うが、東京を中心に使われているのは、やはり広いコースに向いているからだと思うし、こと小回りコーナー6回の内回り2500mという舞台に合うのかは気になるところ。
もう一つは、2000mの前走でもやや折り合いを欠いた点。
今回は直線急坂のあるタフな2500mであるし、折り合いがポイントとなるだけに、折り合いを欠くとなると厳しくなりそうだが、レースが流れてくれるのは、この馬に味方しそうで、果たして。
調教に関しては、3頭併せの真ん中から伸びる形の内容で、これは天皇賞・秋と同じ。
天皇賞・秋が100であるならば、今回は95くらいなのかもしれないし、それほど天皇賞・秋は素晴らしい調教だったのだが、今回もそれに近い内容だと思う。
ローテーション的にもゆとりがあって、ここへ向けて準備は整ったと思うし、東京向きであるとはいえども、サドラーズウェルズ内包のエピファネイアが父だから、それほどひどいことにはならないと思う。
エピファネイアの現役時は、ジャパンカップを勝利して、有馬記念で5着に敗れるといったことがあったが、ジャパンカップはクリストフ・スミヨン騎手の好騎乗もあったし、ジャパンカップで走りすぎたような感じもあった。
もちろん、エピファネイアも東京向きの馬だったと思うが、有馬記念でも大崩れしていないわけで、スミヨン騎手は一度きりの騎乗だったが、乗り替わりでテン乗りとなった川田将雅騎手も、よく僅差の5着まで持ってきたと思う。
そんな感じなので、今回のメンバーであれば、前走よりもそこまで大きくパフォーマンスが下がることはないと思う。
6枠11番
AJCC勝利以降、歯車が狂ったかのような成績で、2走前に京都大賞典2着というのがあるが、あれは正直レベルも低い一戦だった。
前走ジャパンカップは、横山武史騎手のテン乗りだったが、折り合いを欠いた逃げになり、1コーナーの入りで、後ろにいた、父・横山典弘騎手が乗るシャドウディーヴァの邪魔をしたり、何ともお行儀の悪いレース内容で、結果的に粘れず9着というものだった。
前走が前走だったので、今回、再びまたがる武豊騎手がどれだけ折り合わせることができるかというところであるが、前に壁を作りたいこの馬にとって、6枠11番は正直良くない枠だと思う。
実際、枠順が決まった時の武豊騎手の電話越しのトーンも低め(ここが枠順抽選のハイライトだったともいえる)だったし、願わくば4枠より内が欲しかった。
馬のタイプ的には持続力タイプなので、今回の有馬記念にはそう悪くないものの、枠と現状的にどこまで、というところなのだろうか。
2頭併せの右側で併入。懸念されている折り合いは、調教段階では問題なさそう。
体調は良さそうだが、
6枠12番
シャドウディーヴァ
今年の府中牝馬ステークス勝ち馬。
さんざん重賞戦線で好走していながら、勝ててなかったところで、ようやくタイトルに手が届いたというところで、覚醒の感が出てきた一頭である。
前走ジャパンカップは、先行策をとる積極的な騎乗を見せたもの、1コーナーの入りでアリストテレスに騎乗する息子・横山武史騎手に邪魔をされ、父・横山典弘騎手としてはうまくいかなかったところである。
とはいえ、ベテランの名騎手が、前走から調教に跨りに行っているようであり、それなりに色気を持っているのだろう。
目立ったコメントを出していない横山典弘騎手であるが、行動からはそんな様子がうかがえる。
戦績的には名うての東京巧者、といったところであるが、3勝クラス勝ちは中山でのもので、中山でのレースはそう大きく負けていない。
なんなら、瞬発力勝負のレースよりは、やや持続力勝負レースくらいでの好走が多いような馬なので、そこまで中山は悪くない馬といえる。
あとは、2200mは長いような馬が、2500mに出走してくるので、距離に対応できるか、というところかと。
久しぶりに横山典弘騎手のG1でのマジックが見たいところである。
調教的には、出来は前走同様良さそうで、前進気勢もある動き。
時計以上に良い内容だったのではないか、と。
7枠13番
前走エリザベス女王杯で初G1制覇を飾った馬。
10番人気の低評価で、正直、あまりこの馬のことをちゃんと見ていなかったこともあり、前走は全く軽視していたが、3コーナー過ぎからまくりを打って上がって行って、直線大外から早め先頭で押し切るという、およそ10番人気の低評価の馬とは思えない内容だった。
前走や、3勝クラス勝ちから見るに、この馬は持続力勝負が得意な馬で、ハイペースの持続力勝負になりそうな今回は、レースの流れとしては向きそうなタイプである。
前走内容や、名前的にも、一気にファンの心をつかみ、今回はある程度上位人気で挑むことになりそうな一頭である。
エリザベス女王杯組は近年好走例が多く、昨年も人気薄のサラキアが2着に入る活躍をした。
有馬記念もそうだが、エリザベス女王杯も非根幹距離のレースということで、非根幹距離に強い馬は、同じ非根幹距離のレースで好走する例の一つといえる。
キズナ×シンボリクリスエスということで、タフな流れはもってこいというタイプだし、7枠13番は外目であるものの、前走も8枠16番からの勝利で、何なら、昨年のサラキアは7枠14番から突っ込んできた。
このあたりなら意外と悪くないのかもしれない。
気になるのは、舌を越した最終追い切り。正直このあたりはどうなのだろう。
前走まではそんなことなかったようなのだが…。
7枠14番
アサマノイタズラ
今年のセントライト記念勝ち馬。
前走菊花賞は最後方から上がり最速の脚を使ったものの、9着どまりで、距離が長かった印象。
中山はこれまで6戦使われ、(2.1.1.2)という内容。
中山をメインで使われているとはいえ、中山巧者と呼べるだろう。
また、1800mのスプリングステークス2着、そして、2200mのセントライト記念勝利と、非根幹距離のレースで好走しているのも注目できる。
ただ、皐月賞といい、前走の菊花賞といい、G1で結果を出せていないあたりは気になるところ。
どちらにしても情状酌量があるとはいえ、今回の相手でどこまでか、というところではある。
とはいえ、ペースが流れそうで、後方から突っ込んでこられるチャンスはあると思うし、今年トレンドの母父キングヘイローという血統馬でもある。
序盤はうまくごまかして、勝負どころからの一発にかければ怖い一頭ともいえる。
調教は併せ馬で併入しているし、1週前ではウッドで終い11.2と、良い脚を使えた。
もまれ弱いタイプでもあるので、枠は良いと思うし、さてどうなるかというところ。
8枠15番
キセキ
2017年の菊花賞馬も、今回がいよいよ引退レース。
とにかくパドックは良く見せる馬であるが、気性難の影響で、ゲートが開かなければ、前に行くのか後ろから行くのががわからない一頭である。
前走ジャパンカップは、道中は後ろからで、向こう正面から一気に先頭に立つというレース内容で見せ場を作った。
とはいえ、最後は一杯になり、10着ではあった。
この馬に関しては気持ち次第である。
とはいえ、さすがにレースに行っての衰えは見られており、今回もどこまで見せ場を作れるかといったところ。
まぁ、8枠15番という枠から、一気のまくりで最後の見せ場を作ってくる可能性はありそうではあるが。
相変わらず調教は、ある程度時計は出ている。
ただ、変わり身まではどうか、といったところか。
8枠16番
タイトルホルダー
今年の菊花賞勝ち馬。
弥生賞も勝っているが、やはり前走の勝ち方はすごいものだったと思う。
2走前のセントライト記念で、スタート後ハナを切らず、折り合いに専念しようにも折り合いを欠き、結果的にもまれ、直線は進路もなく惨敗という内容だった。
そこで、前走は、3000mにもかかわらず、スタートから押してハナを奪い、そのまま大逃げを打って、道中でペースを落として、直線で再加速するという、圧巻の内容だった。
パンサラッサが内から逃げることになるので、この馬は大外枠を引いたこともあり、外から離れた2番手追走になると思う。
本来であれば8枠16番なんぞ、有馬記念では最悪の枠だが、むしろ、揉まれることもなく、パンサラッサの生き方を見ることができ、その上、変にパンサラッサにけしかけられるようなことのない、この枠は良かったのではないかと思う。
瞬発力勝負よりは絶対持続力勝負のレースが得意な馬だし、レース適性も向いている。
また、菊花賞好走馬は有馬記念でも好走しているケースが目立ち、一昨年はその年の菊花賞馬ワールドプレミアが3着に好走した。
番手に構えた時に実績がないのは気になるが、実力をつけた今なら、それも克服できるかもしれない。
ちなみに、前走はパドックで落ち着いていたが、パドックの状態は要注目の一頭である。
3頭併せ、長い距離を走ったようだが、結果的に併走遅れ。
ただ、折り合いはついていたし、最後はあえて遅れさせたのかもしれない。
中間の放馬の影響もなさそうで、今回もコントロール利けば。
こんなところで。
こんな誰にも見られないブログなのに、9000文字も書いた。
バカかよ。
3時間もかけて書くことなのかと思うわ、まぁ、前日予想も、当日も含め、楽しみましょう。