三振前のバカ当たり

競馬のブログです。中央地方(主に南関重賞をメイン)海外問わず予想していきます。◎はとりあえず馬券圏内ならという消極的考えの元、それぞれ予想の根拠をつらつら書きながら楽しみたい、そんな感じのブログです。

2019有馬記念なんとなく全頭解説(後編)

前編では有馬記念出走予定馬から、JRAホームページの順で8頭のクソみたいな解説をした。
てか、短評、有馬記念につながること書いていないのばかりだよね?

それはいいとして、サートゥルナーリアからあとの9頭の解説をしていく。


サートゥルナーリア


短評:落ち着いて。


今年の皐月賞馬、かつ、能力だけなら3歳世代No.1であろう馬。
ただ、母シーザリオが出てきているのだろうが、気性の脆さが出てきて、日本ダービーでは圧倒的人気を裏切り、大出遅れをかまして4着に。
前走天皇賞秋も、アーモンドアイと人気を分け合ったものの、見せ場なく6着。

共通点は、どちらも東京競馬場ということ。

もちろん、間隔を詰めて走らせたのも一因かもしれない。間隔を詰めるとその分、カリカリしやすくなるから。
ただ、それよりも、東京競馬場自体がこの馬には合わないのかなと。

ママは東京競馬場オークスで、黒光りのカッコいい馬体を光らせて勝利したのだが、息子のサートゥルナーリアにとっては、思うに地下馬道が良くないのでは、と。

それなりに東京競馬場の地下馬道が良くない馬はいるもので、パドックではおとなしく歩いていても、地下馬道の雰囲気でおかしくなって、馬場に入って爆発的なことが、しばしば見受けられる。
この馬もそのパターンかなと。
ダービーに関しては、温度だったり、スタンド前発走でうるさかったのも理由かもしれない。

今回はそういった不安因子がだいぶ取り除かれている。
距離は問題ないだろうし、コース適性も問題ない。

鞍上クリストフ・スミヨン騎手が、「俺はトリッキーな中山競馬場が好きじゃない」って言っちゃってるけど、彼もまた世界的名手。
まぁ、たしかに、あまり中山競馬場で勝ってる姿は見たことないけど。

馬自身は少なくとも前走よりはいいだろうし、落ち着いてレースに臨めれば、2年連続3歳馬の有馬記念制覇も夢じゃない。


シュヴァルグラン


短評:日本と海外、どちらがお好き?


シュヴァルグランは今年、3月のドバイに始まって、ずっと海外のビッグレースを転々としてきた。
先月のジャパンカップで久しぶりの日本のレースだったこの馬も、このレースで引退。

有馬記念に関して言えば、2年連続3着。
相性はいい。
問題といえば、やはり衰えか。
さすがに以前より筋肉の張りがなくなったみたいではある。

前走はそもそも陣営にやる気がなかったとして、今回でビッシリ仕上げるかもしれないが、今まで有馬記念を好走していたときの騎手は、オーストラリアの名手ヒュー・ボウマン騎手。
去年はわざわざ有馬記念に乗るがために来日したくらいだったが、今回は外国人の短期免許の枠が埋まってしまっているため、来日することができなかった。

そもそも、リスグラシューにレーン騎手が乗ると決まったのも、そんなに前の話ではないし、この馬が有馬記念に出るのは前々から決まっていたことで、レーン騎手が来なければ、ボウマン騎手が来たのかもしれないが。

で、鞍上は、2017年宝塚記念まで主戦だった福永祐一騎手。
別に彼がどうってわけではない。
日本のトップジョッキーの一人だ。
とはいえ、某予想家がデータを示していたのだが、父ハーツクライは日本人から外人騎手への乗り替わりでは好走傾向にあり、その逆はその逆というデータが証明されているとのこと。

今回は…データ的にはきついのかなぁ。
有馬記念自体はリピーターレースなのだが…。


スカーレットカラー


短評:元気なんだろうね。


今年の5月のパールステークスから何か目覚めた感のある牝馬
とはいっても、この馬も好走しているのは牝馬限定戦のみで、前走エリザベス女王杯に関しては、特別これといった見せ場はなく、7着。

少しでも上に来れるといいですね。



スティッフェリオ


短評:なんか急に走るよね。


なんで今年はステイゴールド産駒がこんなに多いんだろうね。

でもこの馬も頑張ってG2までだろうな。
G1じゃ荷が重いと思う。
期待はしない。


スワーヴリチャード


短評:堅実っちゃ堅実だが。


今年のジャパンカップ勝ち馬。有馬記念は3歳時に出走して、直線寄れて4着。その当時は右回りがだめで、左回り専門だったが、今年の大阪杯去年の大阪杯を制したり、今年の宝塚記念の好走だったりと、右回りは問題なくなってきているか。

ただ、その宝塚記念も、勝ち馬からは5馬身つけられているし、基本的には左回りの方がいいのは事実。
ジャパンカップを勝って人気になるくらいなら、個人的には他の馬の方が魅力の多い馬はいるし、わざわざ狙わなくてもとは思う。

ちなみに、ハーツクライ産駒は中山芝路盤改修後の成績は(0-0-2-8)、3着2回はいずれもシュヴァルグラン
ハーツクライ自身は有馬記念勝ち馬だが、子どもは有馬記念はあまり得意としてない点には気をつけたい。


フィエールマン


短評:体調だけ。


去年の菊花賞並びに今年の天皇賞春の勝ち馬。

G1成績だけ見たら長距離馬だが、今の日本競馬の長距離G1には、純然な長距離馬だとスピード負けするような競馬だし、この馬もガッチガチのステイヤーかと言われれば、そうでもないと思う。
スタミナの権化みたいな馬ならば、2000m前後の重賞で活躍することはできないからだ。

小回りの福島の重賞も勝っているし、AJCC2着もあるので、コースもおそらく問題ない。

この馬の問題は凱旋門賞から帰ってきての体調次第。
凱旋門賞の負け方も、大敗は致し方ないとしても良くなかったし、問題がなければいいけどなぁ。

鞍上に関してはいろいろいざこざがあった中で、グランプリ最多勝騎手の池添騎手。
いやぁ、いい騎手が空いていたものだ。
さて、どうなることやら。


リスグラシュー


短評:本格化した今が一番強い?


牝馬なので、クラブの規定ありきとはいえ、この馬がこの有馬記念で引退とは、もったいないと思う。

春のグランプリの宝塚記念を制覇し、その後オーストラリアのコックスプレートも制した。
そもそもが、去年のエリザベス女王杯から馬券を外していないし、去年の秋から海外含めてG1を3勝したのは、素直に素晴らしいと思う。

今回は初距離、そして初コースと、越えなければいけない壁がある。
しかしながら、課題があるとはいえ、引退レースのこの馬に、それが越えられない壁なのであれば、わざわざこの馬のためにオーストラリアからダミアン・レーン騎手が来日するとは思えない。

グランプリホースは、春秋連覇がありえるもの。
年末の大一番のグランプリレース、この馬が最後にまた勝っても不思議ではない。


レイデオロ


短評:今の状態では。


去年の2着馬。
本来ならば、リピーターレースとして知られる有馬記念なので、ここで一発となってほしいが、ドバイ以降、今のこの馬は精神的な問題もあって、うまく走れていない印象。

そもそも個人的に好きではない馬なので、来なくていいのだが、ここに来て、本来乗る予定だったウィリアム・ビュイック騎手の騎乗停止もあり、ムード的にも良くない。

人気はないし、来たらきたでごめんなさいって感じかなと。


ワールドプレミア


短評:力をつけた菊花賞


サートゥルナーリアは強い3歳馬であることは間違いないが、ワールドプレミアも元々期待されていた馬。
それ故、この馬の取捨はとても難しいと思っている。

戦績だけ見たら、直線坂のない京都で勝ちきっていて、直線坂のある阪神で取りこぼしているので、坂のあるコースはきついのかなとも思うし、アルアインとは違ってまともなディープ産駒なので、どちらかというと坂のないコース、あっても緩やかな東京とかのほうが向いているだろう。

ただ、取りこぼしたレースも、皐月賞に出走する気はあまりなかったけど使った、皐月賞トライアルの若葉ステークスと、菊花賞に向けて、夏場の成長を見たかった、菊花賞トライアルの神戸新聞杯だったので、どちらも本気仕上げではなかったと思う。

実際、全兄のワールドエースも、古馬になってからは京都での活躍が目を光るが、若いときには皐月賞2着があったように、意外とこの馬も中山は走れるのではないかと思っている。

引っかかるのは、基本的に母父アカテナンゴの馬は大成しないことだろうか…。


以上が今年の有馬記念の予想。

文面見てくれればわかるかもしれないが、買いたい馬と、そうではない馬はわりとはっきりわかれている。
あくまで参考程度のもの、今年はどうなるのかなぁ。