三振前のバカ当たり

競馬のブログです。中央地方(主に南関重賞をメイン)海外問わず予想していきます。◎はとりあえず馬券圏内ならという消極的考えの元、それぞれ予想の根拠をつらつら書きながら楽しみたい、そんな感じのブログです。

大井競馬場のパドックリニューアルは善か悪か

ホープフルステークスに関しては全く予想する気もないので、ちょっと気になったことを書いてみたいと思います。

もちろん、岩手競馬の薬物の件も気になってますけど、闇が深すぎて、私ではあまり食い込んでいけないので…。

ということで、私の好きな大井競馬場パドックについて少し書いてみようかと思います。


大井競馬場パドック工事が進められてていて、とうとう全面リニューアルオープンしました。
パドック内側にはチューリップなどの花壇が作られ、大きい馬達に映えるデザインになっていると思います。

さて、今回は花壇ができたから競馬場らしくない、とかそういうことではありません。
実は、このリニューアル工事で、パドックの一部がバリアフリー化されました。
バリアフリーという言葉からすると、通常はとても喜ばれるべき言葉です。しかし、私のツイッターのタイムライン上では、これについて、「利用者の声を全く反映されていない、改悪だ」というようなものがありました。

パドックは外から内に行くにつれて、段になっていることが通例です。それが、バリアフリー化されたことで、段がなくなり真っ平ら、つまり、パドック後方からは馬の様子が観察できなくなってしまいました。
フォロワーさんはそれについて怒りの声を挙げていました。

さて、どのくらい変わってしまったのかと思い、ちょうどソルテの引退式もあったので、12/27に大井競馬場に行ってみました。

工事前後で比較する写真を持ち合わせていないので、工事前の写真はどこかから拾ってもらうとして、とりあえず工事後のパドック周辺を撮りましたので、見ていただければと思います。

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この時期にチューリップ、さすがに枯れてきましたが、なかなか風情があるものです。

そうじゃなくて、本題ですね。まずはこれです。



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↑この写真の部分はたしかにバリアフリー化されており、バリアフリーなので、車椅子や、怪我や疾患などで足の不自由な方にはとてもいいと思います。
しかし、この部分、ほんとに真っ平ら、傾斜はありません。
そのため、この角度からだと、重賞開催日などで入場者が多い日は、後方からだと、身長が高くないと見れませんね。
そもそも、大井競馬場のコースの方も、観客席の立ち見の部分は平坦なので、交流G1があった日には、後ろからでは全く見えないということもザラにあるくらいです。
そういうことも考えると、たしかに、今回のパドックバリアフリー化は微妙であるとも言えます。



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↑ただ、全てが全てバリアフリー化されたわけではなく、ちゃんと段の部分も残っています。
この日はヤングジョッキーズシリーズがあったものの、重賞があったわけでもないので、場内が混み合うほどの入場者がいたわけではありません。ほんとに何もイベントなどがない通常開催日と、重賞レースの日の間くらいでしょうか。まぁ、時期が時期なので、夏の金曜のナイター開催日よりはさすがに人はいませんか。

そんな感じの(結局どんな感じだよ)人の入りでしたが、やはりパドックは基本的にコースに近い方の、段がある方に人が集まる傾向にありました(あまり多くの人の写真が入ると良くないと思い、実際のパドック周回中のパドックの様子の写真はありません)。
これが重賞開催日、ましてやもうすぐ東京大賞典があるので、その時になると様相が変わってくるのでしょう。
ただ、現時点ではそこまで問題ないのでは?とも思いました。

これには理由は何点かあって、

①段のある部分はしっかり残ってる

バリアフリーエリアができたが、パドックエリアが広がった分、幅は減ったが奥行きができたので、意外と見やすさもあった

③工事していた期間にも中央交流重賞は行われており、混雑こそしたが、それほど問題にならなかった

という点が挙げられます。


まず、①ですが、これが完全に真っ平らになったら私も改悪と叫ぶでしょう。
ちなみに、今回の範囲は

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↑この画像の緑の部分で示された部分です。(画像は大井競馬場公式ホームページより)
モニターを正面に見ると、左側のコーナーの部分にあたります。

実際に行ってみても、ちょっとフラットの部分が広すぎだなという印象はうかがえます。もう少し、せめてあと3mは狭くてもいいんじゃないかなとは思いました。
というか、この緑の部分のカーブになっている部分は段のままでも良かったと思います。

ただ、若者に裾野を広げる演出をしているとはいえ、やはり高齢者が多いのも事実で、これからどんどん、年齢などで体が不自由になっていく方の来場も増えていくでしょうから、パドックバリアフリー化は仕方のない面かもしれません。
そういう人は来るなという差別をするのもどうかと思いますしね。

この点は、段が残っているのはいいとして、パドックとしてのあり方と、バリアフリーの利点欠点をもう少し詰めてほしかった、願わくば、こういうのをアンケートでやってみては良かったのではないかと思います。


②は、大井競馬場公式ページでも出ていますが、パドック全周を10m延長したということでの、パドックエリアの拡大がありましたので、そういう意味で見やすくなったというのがあります。

公式ページ的には、馬同士の間隔を空けることによる安全確保と謳っていますが、全周が長くなれば、こちらのスペースも広くなるので、この改修は良かったと思います。

もしかしたら、この全周延長に伴って、バリアフリーエリアもカーブしているところまでにかかっているのかもしれません。


③ですが、もちろん、工事してるから仕方なかったといえばそれまでですが、交流重賞があった中でも、そこまでひどくごった返すということはありませんでした。
もちろん、これが交流G1になれば話は変わるかもしれませんが、私の経験上、大井の交流G1ならば、意外とパドックの前方で見ることができますし、今回のようになっても、今までと変わりなくパドックを見れると思います。


このパドック改修は、すべては29日の東京大賞典で真価が問われるでしょう。
もし、ひどく問題があるようなら、来年以降でもう一度手直しをする必要があるとは思います。
私としては、別に大井競馬場側の肩を持つわけではありませんが、あまり気にはならない、むしろ、パドックの柵が低くなった印象(というか感覚的)で、より馬に近くなった感じでいいなと思ったので、今回のパドック改修は良かったと思っている身です。
居心地自体も良かったように思えました。


アンケートなどは南関競馬HPやSPAT4などで行ってはいますが、施設などに関してはなかなか案が出ないと思いますし、こういうのは運営のアイディアとかから生まれるものと思います。
しかし、実際にやってみて、それが運営の思いと、利用者の思いのズレが出てくることもあると思います。
今回のパドック改修は、一部利用者からの思いのズレも生じるものでしたので、改修後アンケートでいいので、何かしら利用者の思いが伝わる企画を行ってほしいです。