三振前のバカ当たり

競馬のブログです。中央地方(主に南関重賞をメイン)海外問わず予想していきます。◎はとりあえず馬券圏内ならという消極的考えの元、それぞれ予想の根拠をつらつら書きながら楽しみたい、そんな感じのブログです。

有馬記念全頭分析!(後編)

有馬記念出走馬全頭分析後編です。前編はオジュウチョウサンからスマートレイアーまでを予想しましたので、パフォーマプロミスからレイデオロまでを考えてみたいと思います。

 

 

 

 

有馬記念出走馬

 

 

パフォーマプロミス

 

6歳馬ですが、15戦とキャリア自体は少ないです。3、4歳の頃は順調に使えないこともあり、まともに使い始めたのは去年からで、そこから順調に勝ち上がっていき、今年のG2日経新春杯で初重賞を飾り、前走G2アルゼンチン共和国杯も勝利しました。

宝塚記念は大敗してしまいましたが、6歳となった今が充実一途とも取れるようなです。

 

ちなみに、この馬の父はステイゴールド。そう、有馬記念では絶好の血統ですね。中山は1戦しか走ってないですが、有馬記念と同じコースで勝ち上がっており、コース適性は問題ないでしょう。

 

正直、今までの相手より強化されますし、宝塚記念で大敗していることから、相手レベルが上がってどうかも言えるところですが、有馬記念の紛れに乗じることができれば、面白い一頭になるのかもしれません。

 

 

 

ブラストワンピース

 

今年の有馬記念で唯一の3歳馬です。新馬戦から2連勝で挑んだG3毎日杯を勝利し、挑んだダービーは、直線なかなか進路ができず、不完全燃焼の5着でした。

夏は古馬混合重賞のG3新潟記念を、道中最後方から直線一気の差し切りがちを決め、菊花賞は一番人気に支持されましたが、距離が長かったこともあり、直線は今までのような伸びを見せられず4着に敗れました。

 

ブラストワンピースは今回菊花賞(3000m)からの距離短縮、短縮自体はいいですが、血統的には1600〜2000mの馬だと思います。ダービー(2400m)も不利があったにせよ、伸び負けは否めないところです。
また、追い込み馬なので、基本的に直線の長いコース向き、有馬記念中山競馬場はコース形態的には向いてないと思われます。

 

ただ、菊花賞に出た馬は有馬記念の好走率が高く、また、騎手が勝負強い池添騎手というのは交換が持てるところでもあります。

 

 

 

マカヒキ

 

一昨年の日本ダービー馬です。今年はなかなか体調が整わず、夏のG2札幌記念からの始動となりました。その札幌記念ルメール騎手が乗って一番人気二着でした。その後、天皇賞秋2転戦して、武豊騎手が乗って7着に破れています。直線あまり追っていないので、直線向いた段階で手応えがなかったのでしょう。

 

この馬は一昨年ダービーを勝った後に凱旋門賞2挑戦しましたが、結果を残せず、その後は、去年はG2京都記念を3着しただけで、ダービー馬としては不甲斐ない成績に映ります。

これは、サトノダイヤモンドのときにも述べたように、一度フランス仕様の馬体に仕上げた結果、本来のキレ、スピードを失ってしまい、元に戻らなくなってしまったことと思います。

この馬も本来は東京コースが得意であると思いますが、述べたいことはサトノダイヤモンドと一緒です。有馬記念の中山コース2変わってどうかといったところです。

 

 

 

ミッキースワロー

 

去年のG2セントライト記念を勝利し、今年のG2AJCCを2着に来ました。この馬の父はトーセンホマレボシで、トーセンホマレボシといえば現役時、G2京都新聞杯をレースレコードで勝利した馬で、京都新聞杯は2200m、また、ミッキースワローの前述したレースはどちらも中山2200mで、非根幹距離(ざっくり言えば400で割れる距離以外のレース)に強いものと思われます。

また、トーセンホマレボシの子供はどちらかというと、中山のような小回りだったり、直線坂のあるコースがいい傾向にあり、ミッキースワローの特徴とも言えるでしょう。

 

中山コースが得意な馬は、有馬記念でも人気薄で好走することがあり、代表的なところは、勝った重賞すべてが中山競馬場だった、マツリダゴッホが、人気薄で有馬記念を買ったということもあります。

 

穴としてならば面白い一頭かもしれません。

 

 

ミッキーロケット

 

今年のG1宝塚記念で、和田騎手に17年ぶりの中央G1をもたらせた馬です。3歳菊花賞から、今年の京都記念を除くレースで和田騎手とともに活躍をしました。

今回は、和田騎手に怪我があって、早々にマーフィー騎手に乗り替わりが発表となりましたが、和田騎手はもう復帰していますし、ちょっとこの乗り替わりにはいろいろ闇がありそうです。


それはさておいて、この馬はどちらかというと、時計のかかった舞台に成績を残していて、父はキングカメハメハですが、母マネーキャントバイミーラヴはアイルランドの馬で、母父ピヴォタルも日本では稍重の準オープンを制したウエストエンドが代表産駒なのですが、これらを考えると、母型の方からパワー、重馬場適性を引き継いでいるように思えます。

なので、今年の宝塚記念はパワーのいる稍重馬場でしたが、活躍も頷けますね。


なかなか春秋グランプリ制覇はなし得ないものですが、今年の有馬記念悪天候が予想されております、再度この馬の浮上もあるかもしれません。

良馬場のスピード勝負になれば、足りないでしょう。

 

 

モズカッチャン

 

今年の札幌記念、G1エリザベス女王杯をともに3着での出走です。

あまり牡馬との対戦成績もなく、牡馬相手に勝ち星を見出だせていないですが、今年の札幌記念はゴール前が大接戦でしたので、ある程度牡馬と太刀打ちできる格好はつけれたように思えます。


父はハービンジャーなので、ブラストワンピースの時も説明しましたが、正直2000くらいがいいかもしれません。しかし、この馬の場合、エリザベス女王杯で昨年優勝、今年3着と好走しているように、意外とこなせてしまう可能性もあります。

鞍上も先週G1勝ちをしましたミルコ騎手なので、一発があるかもしれません。



 

リッジマン

 

今月初めのG2ステイヤーズステークスの勝ち馬です。この馬はなんといっても、父が短距離種牡馬スウェプトオーヴァーボードに関わらず、3600mのレースを制した稀有な馬と言えます。


デビュー戦はホッカイドウ競馬ですので、地方競馬出身の叩き上げの馬です。中央移籍後はこれといった成績もありませんでしたが、去年の北海道シリーズで2600mのレースを2つ勝ち、今年の初めも長距離レースで好走、9月の札幌競馬場のオープン、丹頂Sを勝利し、前走ステイヤーズステークスを勝利した戦績の持ち主です。


血統からは、いくら母父カーリアンとはいえ、父からは長距離レースで活躍するとは思えませんが、戦績的には2600m以上のレースで好走しているように、立派なステイヤーと言えます。


ただ、そのようなステイヤーが活躍する場ではないのが有馬記念ともいえます。

過去にステイヤーズステークスを勝って挑んだ馬たちは、見事に他馬の後塵を浴びてきました。スピードが足りないからです。


そうなると、この馬が有馬記念の舞台に出てくることはとても立派なことと言えますが、好走までのイメージがしにくいのが本音です。

 

 

 

レイデオロ

 

今年の有馬記念の一番人気になるであろう馬です。昨年のダービー馬で、昨年のジャパンカップでは2着に敗れたものの、キタサンブラックを差して2着に浮上したのは立派でした。


今年に入っても、ドバイシーマクラシックで4着になりましたが、日本のレースでは馬券圏外に外れることはなく、前走天皇賞秋では、きっちり勝利し、G1二勝目を飾りました。


正直言うと、皆さんおわかりの通り、現時点での現役ナンバーワン古馬と言えるでしょう 。中山適性に関しても、2走前でG2オールカマーであったり、2歳時にはホープフルステークスも勝利しているので、今回は2500mの距離になりますが、これといった不安はないように思えます。


血統は、キングカメハメハ産駒が思ったほど有馬記念で活躍していないというのは、確かに気になる材料ではあります。

しかし、現役トップクラスともなれば、気性や適性に問題がなければ、概ねこなしてしまうものです。実際、あれだけ母父サクラバクシンオーだから云々と言われたキタサンブラックが、長めの距離で大活躍したのもありますし、特に問題なさそうです。

これで休み明けならば、というところですが、天皇賞からならば気にするほどではありません。


騎手も今年大活躍のルメール騎手ですし、少し引っかかるのはポリトラックばかりで調教したのですが、ルメール騎手を素直に信用していいような気がします。




いかがでしたでしょうか。

当初の予定より更新がずれ込んでしまいましたが、なんとか分析させていただきました。


この記事がアップしてすぐに、枠順抽選があります。それによって明暗を分ける馬が出てくるとは思いますが、今年最後の大一番を楽しみましょう。