三振前のバカ当たり

競馬のブログです。中央地方(主に南関重賞をメイン)海外問わず予想していきます。◎はとりあえず馬券圏内ならという消極的考えの元、それぞれ予想の根拠をつらつら書きながら楽しみたい、そんな感じのブログです。

2019ドバイワールドカップデー後編

前編は日本で発売のないレースを予想して終わってしまいましたので、発売するドバイゴールデンシャヒーンからドバイワールドカップの予想をします!

というか、こっちを書けって話ですよね。失礼しました。

さて、さっそく続き、というか、こちらが本編。


6R
ドバイゴールデンシャヒーン(G1、ダート1200m、日本時間23:40発走、マテラスカイ出走)

◎X Y JET
○IMPERIAL HINT
▲SWITZERLAND
△DRAFTED、PROMISES FULFILLED、TATO KEY

ロイエイチが取り消してしまったことで、人気の軸がいなくなったという意味では、美味しいレースになった感のあるゴールデンシャヒーン。ただ、そうはいっても、アメリカ馬の優位は変わらない。

本命はエックスワイジェット。何より、メイダンとの相性がすごくいい。勝ちきれてないというのも表裏一体としてあるが、僚馬だったロイエイチか回避したことで、オーナーとしてはどうしても力の入る一線になったと思う。
また、このレースはダンチヒ系、デピュティミニスター系が好走する傾向にあるのだが、母父がダンチヒ系というのも、やはりこのコース、レースが得意なだけある裏付けに思える。
先行激化するのは仕方ないが、枠もいいし、いい競馬ができると思う。今年こそ。

対抗はインペリアルヒント。BCスプリントでは2年続いてロイエイチの後塵を拝して来たのだが、その天敵もおらず、初遠征となるが、ゴリゴリのアメリカ血統馬であり、このレースにはピッタリ。

3番手は、おそらくそこまで人気のないスイッツァランド。父スパイツタウンは快速馬ゴーンウェストの流れなので、スピード勝負はピッタリで、また、母母父にダンチヒがいる血統。確かに、これといった実績は今のところないものの、バルザローナJに導かれてレースの流れに乗れたら面白いと思っている。

ドラフテッドは、イメージ的には昨年のマインドユアビスケッツのような感じ。つまり、差し馬。このレースは先行激化するのが見え見えなメンバー構成なので、こういった差し馬は確かにいいし、展開も向く。ただ、基本的には、メイダンのダートは圧倒的先行有利で、マインドユアビスケッツは昨年の当レース以外にも実績があった。この馬は現時点で格負けしてる感が否めないし、持ち時計もない。果たして、G1の舞台で持ち時計のない馬が追い込み一気を決めれるのかというのは疑問が残るので、4番手までにした。

プロミシズフルフィルドの父はシャックルフォードで、ストームキャット系になる。母父もミスプロ系で、この馬もいかにもアメリカンダートホースという血統構成。ただ、この馬の場合、良績は1400前後に集中しており、1200は圏内だけど、スプリント専門馬相手だと、苦しい部分があるかもしれない。実際、それが如実に出たのが、前走BCスプリントで、4着とは言え、ロイエイチに1秒差つけられたのが証拠だと思う。来ても3着までとかだと思うのだが。

テイトーキーの父はキーデピュティ。つまり、デピュティミニスター系で、このレースには合っている。母父もストームキャット系なので、勝ち切りはどうかも、馬券圏内の魅力はある。

マテラスカイは何といっても枠が外過ぎて、他の快速馬相手だとさすがに厳しい。日本馬ということで人気もするだろう。スパイツタウンだし、いい馬ではあるが、消し。


7R
ドバイターフ(G1、芝1800m、日本時間24:20発走、アーモンドアイ、ディアドラ、ヴィブロス出走)

◎ALMOND EYE
○DREAM CASTLE
▲DEIRDRE
△WOOTTON、WITHOUT PAROLE、VIVLOS

ここは勝ってもらわないと困ります、アーモンドアイさん。もちろん、死角はある。初海外遠征、初ナイター、そして、馬具のごたごた。アーモンドアイ自体、そこまで気性のいいタイプではないし、ガツンと行ってしまってはよくない。それでノーズバンドにする案が出て、調教はそうしたのだろうが、結局シャドーロールに戻すという。よくわかりませんなぁ。
ただ、いろいろ己との戦いになるとは思うが、打ち勝ってもらわないと、今後の海外の展望が見えてこない。せっかく一口クラブが赤字覚悟で海外転戦の話も出ているんだし、ドバイの馬場を考えても、ゴドルフィンのチームプレー云々とかで負けているようじゃ、海外転戦プランは白紙になるだろう。
とにかくここは勝利の身を期待したい。

ただ、そうはいいつつ、対抗はそのゴドルフィンのドリームキャッスル。今年に入って、今回と同コースのメイダン芝1800mのレースを、G3、G2、そして前走G1ジェベルハッタまで勝ってみせた。勢いはあるし、スミヨンJも手のうちに入れたのだろう。追い込み馬だが、今年はしっかり脚を伸ばしての勝利で、怖い一頭である。

3番手はディアドラ。前走はとりあえずひとたたきというレースの使い方だったのだろう。後方から全く伸びずにゴール。コース、距離ともにあっていると思ったが、こういう意味で全く伸びなかった可能性が高い。今回は叩き2戦目。前走からのガラリ一変があれば、十分に戦える。

ウートンはジェベルハッタでドリームキャッスルのコンマ2差の2着。この馬も伸びてのものだったし、レース自体は悪くなかった。血統的には、アーモンドアイとかもそうなのだが、ヌレイエフ内包で、このレースのトレンドにもマッチする。逆襲の可能性はある。

フランキーJ騎乗のウィズアウトパロールも、結構軽い馬場でも行けるような配合だと思う。フランケル×ミスプロ系レモンドロップキッド。穴なら鞍上込みで面白い。

ヴィブロスは今度こそ引退レースらしい。適性は証明済み。さて、しっかり走れる状態にあるのだろうか。


8R
ドバイシーマクラシック(G1、芝2410m、日本時間25:00発走、レイデオロシュヴァルグラン、スワーヴリチャード出走)

◎OLD PERSIAN
○REY DE ORO
▲SUAVE RICHARD
△CHEVAL GRAND、RACING HISTORY、MAGIC WAND

どうも今年もレイデオロは取りこぼすんではないかという懸念がある。本当は本命にしたかったが、差し脚もキレがあるわけではないので、対抗まで。

ということで、本命はオールドペルシアン。前走は馬群をこじ開けて勝利したように、ガッツのある馬で、距離はこの2400前後が一番合っていると思う。ノーザンダンサー系が台頭しやすいレースで、この馬は母父がノーザンダンサー系。この距離でのレース内容を見ると、地元の利を生かしてということで、一番勝利が近い気がする。

レイデオロは確かに強いが、今は2400より2000のほうがいいのかもしれない。

スワーヴリチャードは、前走は明らかに叩き台の一戦。右回りで1800mとか、この馬に合っている材料が一つもなかった。それが今回は、左回りの芝2410mで、距離延長はこの馬にとってプラスだし、舞台は整った。それでも、以前ほどのパフォーマンスが最近では見られないので、この評価に。

シュヴァルグランはやはり鞍上がボウマンJというのが心強いし、わざわざシュヴァルグランのために、せっかく地元でレース依頼あったのに、ドバイまで来てくれたというのだから、気合の入る一戦だろう。頭までとれる能力は無くなってしまったかもしれないが、まだ馬券圏内に来れるだけの差し脚は備えているだけに、このコンビでの期待感は高まる。

レーシングヒストリー、マジックワンドはあくまで押さえ。これらはノーザンダンサー内包であるため。とはいっても、人気上位すべて拾ってしまった感。なんともねぇ。


9R
ドバイワールドカップ(G1、ダート2000m、日本時間25:40発走、ケイティブレイブ出走)

◎CAPEZZANO
○NORTH AMERICA
▲THUNDER SNOW
△GUNNEVERA、SEEKING THE SOUL、吉田、NEW TRAILS

枠順と馬場傾向、展開を考えると、キャッペッザーノは一番いい枠を引けたと思う。強い逃げ馬の内枠、これほどありがたいことはない。エーピーインディバーナーディニ産駒で、速いタイムの決着もどんとこいだろう。前走はG1とはいえ前哨戦なので、着差を鵜呑みにしてはいけないが、それを差し引いてもあまりがあると読んでいる。

ノースアメリカはキャッペッザーノをちょうどマークする位置から競馬ができるとなり枠に入った。これはこれでいい枠を引いたと思う。ドバイで絶対的に強いドバウィ産駒で、昨年は後方から何もできずに大敗したが、今年は自分のレースができれば好走してもおかしくないと思う。

サンダースノーは外枠が痛い。昨年の勝ち馬で、めいだん競馬場との相性がいいのはわかるが、昨年も勝ち切れないレースが続いており、一時よりピークが過ぎたのかもしれない。それに外枠というパンチが入ると、少し競馬が難しいのかなとも思う。であれば、上位評価はするが、本命視する必要はないかなと思う。

ガンナヴェラは追い込み馬なので、この枠自体は何とも言えないが、昨年のBCクラシックも猛烈に追い込んで2着まで来たように、流れに乗れれば一気に飲み込める可能性のある馬。父はエーピーインディ系で、このレースのトレンドにもあっているし、人気がない分無欲の追い込みが決まりそうな予感も。

シーキングザソウルは、本質的には1ハロン長いかもしれない。ただ、アメリカG1での好走歴も複数あり、本場で好走できるなら、という考え。

吉田は前走は何もできず大敗だったが、もしかしたらこの馬も1ハロン長いかもしれない。ただ、ダートG1勝ち馬でもあり、能力は芝で走っていたころから大きく評価されている。中団くらいで競馬ができれば。

大穴でニュートレイルズ。血統的には一発あってもおかしくない血統ではあるのだが。人気がどのくらいかわからないが、ノースアメリカのコンマ4差2着というのが2走前にあるように、地味な存在だけど走りますってタイプの馬。だからこそ、盲点になっている気がする。